可用性の高いサイト構築と運用工数の削減
メンテナンスしやすいサイトの仕組みをAWSのサーバーレスサービスを利用し、短期間で実現
目的:
- ■ サーバーのサポート期限が間近に迫っていた
- ■ コーポレートサイトを運用しているサーバーのメンテナンス工数を下げたい
- ■ 可用性の高い仕組みを利用し、ダウンタイムを最小限にしたい
- ■ ステージング環境/本番環境を用意したい
- ■ 運用を補助するツールの構築
実施内容:
サーバーメンテナンス工数を下げる
Amazon Web Services(AWS)のサーバーレスサービスを利用することで、工数を下げる
- ■ コンテンツの配信はAmazon CloudFrontを利用
・AWS Certificate Manager(ACM)を利用し、SSL証明書の取得費用、更新作業のコストを削減 - ■ 静的コンテンツはAmazon S3を利用して配信
・Webサーバーのハードウエア、OS、ミドルウエアの更新作業コストを削減 - ■ 動的コンテンツ(問い合わせフォームなど)はAmazon API Gateway + AWS Lambdaで作成
・Webサーバー、メールサーバーのハードウエア、OS、ミドルウエアの更新作業コストを削減
可用性の高い仕組みを利用
- ■ AWSの可用性の高いサービスを利用し、システムを構築した
・Amazon CloudFront:99.9%
・Amazon S3:99.9%
・Amazon API Gateway:99.95%
・AWS Lambda:99.95%
運用を補助するツールの構築
- ■ 下記の仕組みをAWS Lambda + Amazon EventBridgeで構築を行った
・サイトマップの自動作成
・ファイルの自動アップロード機能 - ■ エラーが発生時には、Amazon SNSでのメール通知、およびAmazon Connectを利用し電話に通知をする仕組みを構築
株式会社ブロードバンドセキュリティは2000年に創業した独立系情報セキュリティ専門企業です。セキュリティ・サービス本部では企業向けにSQAT®のブランドの元、脆弱性診断 、クラウドセキュリティ設定診断 、ソースコード診断などをご提供しています。
2020年3月、当社のコーポレートサイトを運用しているサーバーのサポート期限が終了目前に迫り、代替のシステムを検討していました。
また、サイト運営チームからは、サーバーの更新に合わせ、メンテナンスしやすい仕組みの導入という希望が寄せられていました。
サーバーのサポート期限終了をきっかけに、可用性の高い仕組みを利用し、ダウンタイムを最小限に抑え、かつメンテナンスしやすい環境を整えること、また、検証環境のさらなる充実という課題を解消するため、AWSのサーバーレスサービスを利用して、新たなコーポレートサイト運用システムを構築することとしました。
従来の環境と遜色ない環境が構築でき、コンテンツの配信にかかる工数を引き下げることが可能となっただけではなく、ACMを利用することで、SSL証明書の取得費用も100%削減することが可能になりました。
さらにAWS Lambda + Amazon EventBridgeの組み合わせで付加した機能もあります。
ファイル自動アップロード機能では担当者の工数軽減を実現し、サイトマップ自動作成機能ではSEO対策で重要な検索性が高まり、当社のデジタルマーケティングにも寄与することになりました。さらにサイトエラーが発生時の通知では、 Amazon SNSでのメール通知で担当者の負荷軽減につながりました。重要なイベントに関しては、確実に伝達することが重要ですが、Amazon Connectを利用し担当者の電話に通知する仕組みを加えることで、負荷軽減しつつ確実性を担保しました。
システム利用者であるサイト構築チームに新たな業務を発生させることなく、スムーズにストレスなしに環境を移行させることができ、さらに結果的に運用コストの軽減にもつながりました。AWSのサーバーレスサービスを活用することにより、短期間でのサイト運用システム構築のみならず、システムに新たな付加価値を与えることができました。
- ※アマゾン ウェブ サービスは、Amazon Web Services, Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービスです。詳細は、こちらよりご参照ください。
- ※アマゾン ウェブ サービス、AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。